先日、コロンビア沖のカリブ海に眠る財宝船サンホセ号が発見された。
この人類史上最大の発見に関わっているシー・サーチ・アーマダ(SSA)は、サンホセ号が見つかる数十年前からコロンビア政府と金塊の分け前について闘争を繰り広げている。
「ではこのシー・サーチ・アーマダ(SSA)とは一体何者なのか?」
公式には、Sea Search Armada (SSA) という名称。 日本で言うところの、「海難救助会社」である。
1981年、この海難救助会社であるSSAはコロンビア政府に対し、 「多分この辺りにサンホセ号が沈んでいるので探索させて欲しい」 と、コロンビア政府にお願いして探索開始。
だが、探索には莫大なる費用がかかる。 そこで、「財宝船が見つかったら分け前をあげますよ」 と、一般からお資金を募って運営していた。
そして今回のコロンビア政府との問題。 コロンビア政府がその取り分について2転3転してきたのだ。
当初は、「半分ずつね」、と行っていたのが、たったの5%に変更してきたからSSAは激怒。 アメリカとコロンビアの双方に提訴をするまでに発展。
アメリカではSSAが敗訴したが、コロンビアではまだ係争中である。
そんなこんなでサンホセ号が発見されると直ぐにコロンビア大統領が声明を発表し、暗に「この船と金塊は我々の物である」、とアピールしたのだ。(ついでに市長までもが声明を発表)
勿論、SSA側も負けてはいられない。
発見時の海中の様子を動画でアップしたり、 「銀の市場価格が下落しているので、最大170億円と言われている価値は下がるだろう」 などと、コメントを発表するなど、存在感を猛烈にアピールしている。
なにはともあれ、人間の欲望を露わにしたこの論争、300年前だったら殺し合いの戦争になっていただろう。
サンホセ号の沈没船発見で喜ぶTBS。正月にバミューダ海 財宝伝説番組を放送。
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