安田純平の身代金の金額や値段はいくら? ヌスラ戦線とは何者?
フリージャーナリストの安田純平さんが昨年シリアに入国して以来消息を絶っていましたが、ヌスラ戦線というテロリスト集団に拘束されていることがわかりました。
交渉代理人の話によると日本政府に対して身代金を要求しているようです(金額は発表されていません)。
湯川遥菜さんや後藤健二さんがISIL(自称イスラム国)に拉致されて殺害された事件を覚えている方も多いかと思いますが、残念ながら僅か1年足らずでまた同様の拉致と身代金要求の事件が発生しました。
ここで安田純平さんについて『なぜシリアに入国したのか?』などと批判しても、なにも解決しません。
今回はヌスラ戦線が要求している『身代金の金額はどのくらいなのか』、ということを調べて見たいと思います。
それによりヌスラ戦線の活動の規模や、現在の懐状況、そして世界に与えている影響が少なからず分かるはずです。
なお、安田純平さんには奥さんがいらっしゃるようです。
ヌスラ戦線とは?
ヌスラ戦線はアル・ヌスラ戦線と呼ばれる、シリアに拠点を置き活動しているサラフィー・ジハード主義の反政府武装組織です。
アメリカ・フランス・イギリスなどの主要国は既にテロリストとして認定しています。
活動の目的はシリアのアサド政権を倒し、パン=イスラーム主義国家の成立とイスラム帝国の復権を目指しているグループで、過去にも外国人を誘拐し、身代金を要求していました。
身代金の金額について
ヌスラ戦線が日本政府に要求している安田純平さんの身代金の金額については公表されていません。
こういったことは交渉事なので始めは法外な値段を要求していることでしょう。
おそらく交渉代理人も落とし所の値段を見つけているところだと思います。
今回要求されている身代金の金額について幾らぐらいなのか
過去に拉致された記録から金額を予想してみたいと思います。
2012年10月、アメリカ人ジャーナリストがヌスラ戦線に拘束
この時拉致されたピーター・カーティス氏(45)の家族は300万ドルから2,500万ドルの身代金を要求されています。
日本円にすると3億3000万円から27億5000万円という途方も無い金額。
それからおよそ2年後の2014年8月に開放されたが、身代金がいくら払われたかは発表されていません。
2013年11月、シリアの国境付近で2人のスウェーデン人男性が拘束。
パレスチナ自治政府のアッバス大統領の協力のもと、ヌスラ戦線とスウェーデン警察が交渉し2人は無事開放。
この時、スウェーデン外務省のスポークスマンは『身代金が支払われることはなかった』と声明を出していますが、これを信じている人はいないでしょう。
2014年7月、20代前半の若いイタリア人女性がヌスラ戦線に拘束
この時拘束された2人の姿はYutubeに公開されました。
2人は自分たちが危険な状態にあり
殺害される可能性があること
そしてイタリアに帰ることが出来るよう動画で懇願。
最終的にイタリア政府は2人をイタリアに連れ戻しましたが
幾らの身代金を支払ったか公式に発表していません。
一節によると、1200万ユーロ(約16億円)を
支払ったのではないかと伝えられています。
まとめとして
上記に記載したように過去の例を見ても
ヌスラ戦線は1人の拘束者に対し
約3億円から30億円程を要求しています。
おそらく今回拘束された安田純平さんの
身代金の金額もこのくらいの値段でしょう。
そして過去の例から見ると
今回も安田純平さんの家族に
身代金を要求している可能性があります。
安田純平さんは2014年にも武装集団に拘束され
開放されたことがあるようです。
なお、今回代理人として動いている人物は
過去にイタリア人開放に携わった交渉人。
ヌスラ戦線はISILのように無慈悲な集団ではないので
過去拘束された人たち同様に安田純平さんも
開放される可能性が高いと思われますが
かなり時間はかかるでしょう。